3 wheeler

ATC125M(1986年式) のレストア&モディファイ  【再生と改造】
 ← ← ← カワイイですよねぇ! コレで砂浜を走り回ることに憧れていました(笑) 

         HONDA ATC125M  2007年5月入手
【USに先行発売されたカタログ】

農業立国ゆえ生活に根付いた道具

なんだなぁ・・・ と。

にしても、ジェットヘルが雰囲気です。

1987年からFブレーキが左に!

USには、【 www. 3wheelerworld.com 】なるファンクラブがありました!


昔に手に入れた、これのミニカーがあったのですが紛失してしまいました(泣)

そうこうしていたら昨今のトライクブームで側車付き車両ということで市場に出てきたものを発見!

エンジン音は大したことありませんが、フルブロックのバルーンタイヤのスキール音は凄いらしく、誰もが振り返り避けてくれます(笑)

ただ、登録させる為に取り付けられた補器類はイマイチなのでスマートにするべくモディファイ癖が出てしまいました(汗)     作業開始 2010年01月27日

  
年式や使用目的の割には程度の良い個体でした♪
     

 スピードメーター交換

マグネット検知で速度を計り、ワイヤレスでデジタル表示するスピードメーターが取り付けられています。

信頼性も見た目も雰囲気に合わないので純正の新品メーターを探しましたが以外と簡単に国内で発見!

しかし・・・そこから先が時間がかかりました・・・
ハブベアリングとワイヤーを探すこと14か月・・・

アメリカの知人から、『オマエガサガシテイルモノハコレカ?』との画像付きの連絡が入り確認したところビンゴ!でした♪

いやぁ・・・ 大半が北米に輸出されたにもかかわらず簡単には探せないようでした。感謝!
どこかの倉庫に眠っていたのでしょう・・・

完璧な新古品状態のパッケージですが、中身はバリピカの新品でした。

しかもメーターのマウントステーまで付属しています♪
さて、本来のメーターギアは左側に装着される設計ですがブレーキがありますので付けられません。

ギアは改造も大変で右側に着けられませんから、ブレーキシステムを右側に移設することにしました。
そんな関係で ← のような状態にバラバラになりました。

となると、ある程度まで徹底的にやってしまおう! ということでエンジンのブラスト処理をする為に下ろします。

フレームをペイントしてホイールをペイントして・・・大変なことになってきました(汗)
車軸がアウターカバーのアルミ部材に錆で固着してしまっている為に切断してFフォークから取り外しました。

車軸は作れば良いだけですので、さしたる問題ではありません。

塩害による影響と2年もガレージで眠らせてしまった影響かと思いますが、ウィークポイントなのでメンテナンスはマメにやらないと同じ

トラブルを起こしてしまうでしょう。 車軸の素材をステンレスにしても相手がアルミですから。
スピードメーター・ギアユニットを装着してみました。

なんと! アウターパイプに計測取り出し用のツメが溶接されていました。

と、いうことは・・・ ATC125M用の右サイドに装着するメーターユニットが存在していたと思います。 そこまで見つけられなかった・・・ 
1970年のATC90から、70、110、185、200、250、350とラインナップされていましたが、部品の共通化をしてコストダウンするとい

う考え方の無い時代だったということなのでしょうか・・・?

温故知新というか、工業製品の歴史に触れられる意味でもレストアは面白いと思います。
SUS303(※)でシャフトを製作しましたので固着し難くなります。 15φありますので強度的には問題ありません。

※ SUS303(快削鋼)とは304と比較して粘り気が無いぶん機械加工が楽な素材です。

ATC125MのF-Brake

ATC110のF-Brake
左の画像のような違いの為にスピードメーター・ギアが、そのままでは装着できません。

各ストッパーの新設

不要になった穴

穴埋めと研磨
このように新設と穴埋めをしてモディファイを進めていきます。

あたかも最初からの仕様であったかのようなフィニッシュが最終目標です。
Fフォークは錆落としのあと焼付塗装して完成になります。
アメリカから輸入したメーターキットにブラケットが付属されていたのですが、位置合わせをしてみると非常に見にくい場所になると判明。

なので、ブラケットを製作することにしました。

イメージは、ハーレーのパパサン(883)のメーターかな・・・
ミガキの2.0tで製作しますが、永年の振動による亀裂を防止する為に強度確保のリブを曲げに打ちました。

シンプルな設計で板厚を下げる時にはお約束の施工になります。 もちろんKGWorksのナンバーステーにも施工されています。

ラバーブッシュの入る穴は糸面取りして挿入時の破損を防止してあり、塗装は電着ではなく焼付にしておきます。
カッチョイイ〜!

 エンジン磨き

折角ここまできたのだからエンジンを下ろして磨くことに・・・

けっこう軽いエンジンなので一人で持ち運びできるのにはビックリしました。

西村コーティングさんや、日本ブラスト加工研究所に頼もうと思いましたが、この程度の車輛にあまり費用はかけられないので自分で磨く

ことにします。 手磨きは根気がいる作業です・・・でも楽しいですよ♪ レストアは決して贅沢なホビーではありません。
手磨きと思っていたのですが、ひょんなことから近所のガラスビーズ・ブラスト加工の業者さんと知り合いました。

ので・・・

ガラスビーズ・ブラストなるものを経験してみることに! 行ってみるとモトグッチのエンジンとフレームがありました。

エンジン含め合計10点の代金は、なんと2万円!? せっかくの良心的な価格も旧車専門店の店頭価格ではバカ高くなりそう・・・

 フレーム・レストア

これが年式を表すモデルイヤー・ナンバーです。                                                      ・
やはり・・・アリ地獄になってきました(笑)

外していけばいくほど、手をかけたくなってしまいます・・・
エンジン・マウントの下側、見えない部分はこんな状況です!

塩害やら何やらでこうなったのでしょう。 鉄パイプが朽ちて穴が開いてましたから切断して修復することになります。

※ セコハンでATCやATVを購入する時は(普通のクルマでも同じですが)、下回りの確認は必須です。レストアベースは別ですが。
腐って朽ちていたブリッジを除去してパイプを新設しました。

Before

After
サンドブラストが上がり引取って塗装屋に持込ました。 サフェが乾いたような色合いになります。

塗装前に各部に残る錆跡の具合を診ながらペーパーをあてて下処理していきます。
フレームの塗装が完了しました♪

 カバー類・レストア

とうとう、バッラバラにしてしまいました。

やはりと言うか、やっちまったと言うか・・・分解はとどまるところを知りません(笑)

ついつい細部まで綺麗に仕上げたくなるのがレストアです。完成したら気持良いもの!
錆の浸食が深い部分は穴が空いたら困るので手仕上げします。

このバッテリーケースは製作してしまうことにしました。
やらなくても良いと思いましたが、やってみるとやはり綺麗になります。
チェーンカバーは流石に浸食が酷く、塗装前処理は恐る恐るの手作業になります。
製作しなくて済みますように・・・
下側のフランジ端面はボロッといくかも・・・
たしかCOBRAという社外マフラーがあったかと思いますが、可愛い純正の音 『ポポポポポポ・・・・』のままに。

エキパイからサイレンサーまでガンコートしたいところですが所詮125ccですから市販の耐熱缶スプレーの黒。

ガンコートやダイヤモンドコート、粉体塗装など用途に応じたサンプルをお見せできればと思いましたが予算に

限りもありますので次の機会にします。 レストアは自分で駆けずり回れば結して高いホビーではありません。

 チェーン・ベルト再生 ⇒ 交換 ⇒ チェーンカバー・カスタマイズ

探せば調達は可能でしょうが、今回ここでは敢えて再生をしてみることにしました。

ここまで塩害でマッ茶色になり、しかも錆コブまで発生し動きも硬くて渋いチェーンがどこまで蘇るのか貴重な経験だと思いトライしました。
工作機械に発生した錆を除去するのに使用している特殊な錆とり剤に漬け込むことにして一昼夜。 (商品名: 錆とりスッキリ君

朝きてみると溶剤はマッ黒で、引き上げてみるとヘドロに覆われたチェーンが出現! 大丈夫かなぁ・・・と凄く心配。

熱湯に浸し温度を上げつつワイヤーブラシでシコシコこすると綺麗に地肌が現れました!

このルーチンを繰り返すこと2回。 CRC-556に浸しオイルに漬け込むこと半日。 ソコソコ綺麗で動きの良い状態になりました。
しかし・・・ 地肌が現れてくる途中で判明しましたが、ほとんど全てのコマにクラックが入っていて使い物になりません!

金属地肌の再生として使用不可は承知で最後まで進めてみました。 とりあえず溶剤は優秀な製品でした。

刻印が判読できたのでメーカーに現在供給可能な品番を教えてもらうことにします。
メーカーの対応は丁寧で、旧い車輛にもかかわらずキチンと調べてくれました。

正式品番は【428HMO】だそうで、現在アフターに出されている対応モデルは【GP428MRU】とのこと。

近くのNAPSに在庫があり専用工具が無いのでATC125Mの96リンクにカットしてもらいました。
防砂、防泥としての意味はわかりますが、チェーンが新しくなると【見せるモディファイ】をしたくなりました・・・

なので、このママチャリのようなチェーンカバーをオフロード・バイクのカバーの造りにモディファイすることにしました。

そのほうが、逆にメンテナンスをマメにするような気がします(笑)
チェーンカバーが完成しました。

軽量化のためにアルミニウムの1.0tで製作。 あとは塗装して装着すれば完成♪

 フロントブレーキ・ライニング交換

一連の作業の流れからブレーキ・ライニングを確認したところ、ベースとなるボディがアルミ製なので腐食でライナーが剥がれていました。
ライニング屋さんで同じ種類のものを調達して交換します。

 バッテリーケース製作

さすがにブラスト処理に塗装で仕上げる気にはなれませんでした・・・

なので塩害を考慮してステンレス製で製作します。 多くの方々が誤解されていますがステンレスは錆ナイのではなく、錆ニククなるだけ

ですので誤解なきよう・・・ なのでオフローダーのメンテナンスはマメが一番です!
アフターマーケットで見かけるバッテリーケースは、材料の歩留まりで切った貼った的な作りが多いので少し凝った設計にしてみました。

サイドから少しだけ見えてしまう部品なので、純正品とは異なるパンチングホールの仕様に。

バックからはバッチリ見えるので固定用ブリッジには【KGWorks】のロゴを肉抜きしておきます。
部材を連続させることで強度を確保させたり、部材の組合せ方で強度を確保します。

量産品のように補強リブをワンオフで入れると高価になるので形状と板厚で同様の強度を出すところがポイント。
どこも修正せずにバシッと一発で装着が決まります!

計測採寸から設計・製作までミスがないから仕事が早い『サスガ!』と自我自賛してしまいました(笑)

 集中スイッチ交換

後付けの補器類に対応した数だけ左手側にスイッチがあります・・・ ウィンカーはリリース無しのチャリのウインカースイッチみたいです。
(覚えていますか? いまを遡る37年前にナショナルの自転車でリア・フラッシャーの付いていたエレクトロ・ボーイなるチャリを。)

で、たまたま見つけた集中スイッチを速攻で入手!

これでスッキリさせることが出来る♪ これのキルSWがモーメンタリー式だったのでスターターSWの役割にして簡素に仕上げます。
ハンドルをマットブラックのオフロード用に交換。

ミラー・ホルダーをアルマイトブラックにし、ナポレオンミラーに交換。

とってもスッキリしました♪

眺めていて微笑ましく飽きのこないデザインです。

なんで生産中止になってしまったのかな・・・

シャレた店のマスコットにもなりそうです。

 アクセル交換

ジェット・スキーやスノー・モービルと同じ形式のスロットルなんです。

この方式の元祖なんでしょうね、たぶん・・・

そんな意味では敬意を表しつつも、コロガス乗り物的にはグリップ式のほうが気分がノルはずです・・・

で、現在、捜索中です。
見つかりました! ハイスロットルではないノーマルスロットルのアクセル。

モンキー用です。

なので、付属のワイヤーケーブルは短いために純正のケーブルでダルマを加工して着けました。

 リレー、ヒューズボックスカバー製作

セコハンですから・・・

なくなってしまっている部品もあります・・・

慣れっこですからショックはありませんが、またやらなきゃならないことが増えました(笑)
@光硬化積層法による製作例と費用

 材質: ABSライク

 1. 計測・設計 ¥12,000.−
 2. 光造形    ¥48,000.−
    
左の3パターンは、ワンオフ製作の参考例です。

 この用途と形状から機械加工はコスト的に非現実的

 なため今回は加工しません。

 @の光造形と粉体造形は、あくまで試作で利用され

 る意匠確認や簡易的な形状確認に向いています。

 Aの板金加工は製作可能な形状であればコスト的

 に魅力があります。

 Bの樹脂造形は板金ではコストのかかる形状や素

 材条件を満たさなければならない時に有効です。

 今回は、Aの製作物をモディファイに採用しました。
 
A板金加工による製作例と費用

 材質: A5052

 1. 計測・設計 ¥12,000.−
 2. プログラム  ¥ 6,000.−
 3. 板金加工   ¥23,000.−
 4. 表面処理  ¥ 2,000.−
B熱溶解積層法による製作例と費用

 材質: ABS

 1. 計測・設計 ¥12,000.−
 2. 樹脂造形   ¥34,000.−

 タンク、フェンダー、Fフォーク再塗装

ピッカピカの朱色にしてみたいですね、赤ではなく眼に優しい朱色がこのカタチには雰囲気です。
色見本を探しだすのが面倒だな・・・と思っていたらガレージに良い色をした掃除機が転がっていました。

おぉぉぉ、この色♪ 良い具合の柿色をしてます。

で、その色で調合することにしました・・・名付けて『Vacuum Orange』! (笑)
画像で見ると色見が違いますが間違いなくバキュームオレンジ♪

ここにHONDAのウィングマークを貼れば完成です。
フォークを取付け、エンジンのせて・・・

あ、ガスホールの栓になっているモノは硬式テニスボール(笑)

庶民的な知恵が和めます♪
チェーンがカバーで隠れるのが惜しいくらい・・・

仮にタンクとフェンダーを載せて♪

乗らずに飾っておきたくなってきました・・・・・・・・
電装系のモディファイも完了しつつあります。

例の集中スイッチへの改造も無事に終わりました。

ここまできて『そういえばホーンが無かった!』ことに気が付きミニホーンを調達することに・・・  

ホイールの塗装色は、シルバーとガンメタの中間色にしてチョイとした高級感を出しました。
調達したミニホーン♪ スピードメーター・ブラケットに直付けしてスッキリさせます。
ウィンカーはフォークにクリップで装着されていました。

なので、ヘッドライトブラケットに固定しました。

基準となる左右の間隔30cmはクリアーさせています。
おしり・・・です。

カワイイ♪
入手してから、丸3年! 部品の調達など準備期間を含めレストアは時間のかかる作業です。

それでも、新車の購入では得られない感動があります。 【学び】があります!

 完成!



 North shore のイメージ♪

 モディファイの極意とは、機関は徹底的に、内外装はヤリタイ気持ちを抑えて留める分別、そして潔さが必要。と思います・・・   by K

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 ITのプログラムでも家電でも車輛でも、修復で歴史を体験すると応用力がつきます。 【ノースショア】というSurfin映画もこのことを伝えています。
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